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SATOSHI CHRONICLE #2 扉
[第二話]

シラネ、シン、ヤタが、僕の元にダンスを習いにきたのは、

彼らが15歳の頃だった。

ホントにやんちゃなガキどもだった(笑)


僕とはかなり歳が離れていたから、

ダンスがなかったらお互いの感覚を分かり合う事は

できなかったかもしれない。

カズマ(YAMAKAJI)やヒロキを弟とするなら、

更にその弟...みたいな感じだった。

三人ともがむしゃらで、お調子者で、最高にかわいい奴らだった。




センスが良くて飲み込みの早いシラネや、

筋力も強くノリの良いヤタと比べると、

三人の中で一番不器用なのがシンだった。

そのかわり、素直で、一生懸命で、

一番ダンスに対して意欲的だったのがシンだった。

特に手技が好きだったから、

チームの中でも手技を得意とするヒロキを慕っていた。

彼らが高校を卒業する頃には、

僕の技術は教え尽くし完全に抜かされていた。

というと、あいつらは謙遜するだろうからこう言っておこう。

完全に個性が確率され、自立していた。

僕は当たり前のように、一緒にダンスを続けていけると思っていたが、

シンは高校卒業とともにダンスは出来なくなると言い出した。


シンがダンスが出来なくなると言ったのは、

「仕事の目標」が原因だった。

シンのお父さんは建築設計の仕事をされていたらしいが、

シンが幼い頃に亡くなったらしい。

その亡くなったお父さんが建築設計に関わった、とある飲食店を残す為に、

料理や(二十歳になったら)お酒の勉強をして、

その店のオーナーになろうというのだ。



僕らは心から応援した。

そして、シンはダンスから離れ高校卒業後も修行して、

お父さんが残したそのお店で従業員として仕事をするようにまでなった。



すごい努力だったと思う。



その間、負けじとFULL STOIC MOVERSもダイナマイトで優勝したり、

イベント等で活動の場を広げていった。

シラネもヤタも完全にチームの柱になっていた。

三人は立場は違ったが

お互い親友同士、刺激し合っていた。

だが、そのお店は経営の問題からか、

残念ながら継続する事はできなくて、

シンが働きだして間もなくクローズとなった。

悔しかったとは思うが、とことん頑張ったシンは

どこか吹っ切れたような感じもあった。

一般の会社に就職して、仕事をしながらダンスに復帰することを楽しみにしていた。

新しい仕事も凄く頑張っていたんだと思う。





事故の原因は居眠りではないか?ということだ。

誰も巻き込まずに逝った。

これからもっとダンスをしたかった筈だ。

いろいろな可能性を持っていたに違いない。

僕たちは、人生で最大の痛み覚え、徐々にダンスから遠退いていった



[2011/12/28 00:08 ] | CHRONICLE
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