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SATOSHI CHRONICLE #1 Dance Dynamite2000
第十三話『雑念』

次の戦いで優勝が決まる。

正直言って、プレッシャーはほとんどなかった。
別に自信があった訳ではない。

どちらかと言うと、この期に及んでまだ、自分達の作品やチームを採点されることに不安というか不満はあったような気がする。

ただ、それが苦しいほどのプレッシャーではなかった。
きっと踊ることが単純に楽しかったからだ。

僕は予選の前から、「やるからには優勝しかない!」と言ってきたが、実際は『優勝』の苦労や重みも分からずに口走ったに過ぎない。
男は大体そんなことを言って自分に酔う生き物だ。(笑)

でも、決勝トーナメントを闘ううちに、「勝ちたい」という理由は、僕にとって単にヒロキの為だけなことに気がついた。「じいちゃんに優勝報告をしたい」と言ったヒロキの言葉だけは、常に頭にあったから。

これは、ダンサーにとって「雑念」なのかもしれない。
ただ、踊ること自体には純粋で、全力を出しきりたいし、楽しみたい...その気持ちは本気だったし、とにかく真剣だった。
...が、それがはっきりすればするほど勝負への拘りが薄くなっていた気がする。
勝ちへの執着心を支えていたのは、やはり「じいちゃんに優勝報告をしたい」という言葉だった。

ここまで勝ってきたからなのか?
もともとの性格だったのか?
僕はみんなと踊ることが楽しいだけで、勝ち負けは本当にどっちでも良かった。
この感覚を人に伝えることはとても難しいのだが、良いダンスを踊ることが「全て」だった。
チームメイトには申し訳ないが、「結果はどうでもいいから、早く踊らせてくれー!!」と、ばかり思っていた。

もちろん相手は実力者だから、相手のダンスも気にならなかった訳ではない。
ただ、次の自分たちのダンスだけは、自分の視界や気持ちをしっかり心に焼き付けたいと強く願っていた。

今思うと、これも雑念かな?
集中力には欠けていたかもしれない。
(^_^;)

そして、決勝の相手は、「激辛リベンジ」という、ベテランと若手がユニットを組んだチーム。
うまさ、ノリ、構成力、どれをとっても上質なチームで、ニュースクール要素と、オールドスクール要素をもつ隙のないチームだった。チームの中には、KAPPA君とASKA君のその後のチームメイトであるトモと、AGATCHIの弟のタクロウ君もいた。

そして、僕達の最後の作品はFULL STOIC MOVERSの活動の中でも「冒険」「実験」などの言葉がふさわしい「特殊」な作品。
まさに自分たちへの「挑戦」でもあった。


SATOSHI
[2011/10/21 11:23 ] | CHRONICLE
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